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強羅めぐり

強羅とは、古代インドのサンスクリット語「ゴーラ」が転じて「ごうら」と付けられたと言われていますが、意味は「石の地獄」
箱根強羅が地名としては有名ですが、糸魚川市早川谷の月不見の池(ついみずのいけ)の周りの巨礫群はまさに強羅。

海谷山塊の一部が地滑りしてできた巨礫の集積地で、約300万年前の海底火山噴出物(火山角礫岩・凝灰角礫岩)です。

八十八カ所巡り が有名にして、あまり観光客も行かない場所ですが、冒険好きなファミリーにはたまらないスポットです
月不見の池の池端に向かわずに右手の道を50mも進むと、強羅めぐりハイキングコースの案内板を見つけることができます。
全長1315m、所要時間1時間30分
強羅めぐり01

ハイキングコースというより探検コース
「一人での入山はご遠慮ください」とあります。一人で行くには不気味な世界、石地獄です
複数人でワイワイしゃべり、驚きの声を発しながら進むのが、楽しく安全でしょう
という私は一人で行きましたが、信じるのは自分だけ、何が出てきてもおかしくない場所でした

五聖殿、子安地蔵尊は人間が介在した証拠、畏れ多い場所に踏み込んでいるのだと感じます
強羅めぐり02

強羅めぐり03

次第に、場所を説明する立札だけの石地獄に変わります
左は壁、右に回り込むのも、岩を乗り越えるのも無理、となればこの真っ暗な岩穴に入るしかない
岩穴の中がどうなっているか真っ暗でまったく先が見えない、不安だけど帰るつもりは無い。
どうなっているかは内緒、この驚きはご自身で体験してください。
強羅めぐり04

自然の力で山から滑り出した巨岩、重なり合った大岩、もう動きはしないと思っても
その隙間にからだが挟み込まれたらどうしようなどと考えると恐怖で進めなくなります
一部暗い場所がありますので、安全のためヘッドライトを持参すると安心です。
強羅めぐり05

強羅めぐり06

不動山城主三本寺隆長隠岩は、近くの不動山城主である三本寺隆長が隠れたという岩。
強羅めぐり07

500年前の歴史が残ってます
不動山城は早川谷の独立峰不動山(標高447m)にあった戦国時代の山城
山本寺(三本寺)氏は、越後守護上杉氏の一族でルーツは朝定
二代目定景の子定長は上杉謙信の近習で、元亀元年(1570)年に上杉景虎(北条三郎)が謙信の養子となるとその守役を命じられた
天正6(1578)年に謙信の後継を上杉景勝と景虎で争った御館の乱では、不動山城は景勝方の攻撃にあい落城、弟の孝長(隆長?)が城主となった
その孝長も天正10年(1582)魚津城で織田信長の家臣柴田勝家軍兵15,000と戦い敗れた。

どれだけの大岩をすり抜けてきたか、徐々に登ってきたようで、
岩を潜り抜けると、山の上に立っていることに気が付きます。
なだらかな山道を下っていくと、やがて月不見の池の背景となる大立岩の横に出ます
(結構高い場所です、池から50mくらいの高さかな)
強羅めぐり08

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さらに2分ほど下ると小立岩(展望台)に着きます。
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ここも高い場所、安全索につかまりながら恐る恐るその上に立つと絶景、月不見の池を見下ろすことができます。
この景色は観光ガイドに載っていない特別の場所
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やがて池端に出て、池の外周を反時計回りに藤棚を眺めながら5分歩けば終点です
お疲れ様
振り返れば池の裏山を潜り歩いたことが実感できます
強羅めぐりは面白い、スゴイ!

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