越後八十八ヵ所巡り
糸魚川ジオパーク「月不見の池ジオサイト(エリア)」にある越後八十八ヵ所では、ミニ八十八ヵ所霊場巡りを体験できます。阿波国・土佐国・伊予国・讃岐国の四国の名称を取り込んであり、四国巡礼と同じ霊場を設定した88体の石仏を巡るコースで、四国の寺院の土砂が石仏の下に敷いてあります。
この地は地すべりが運んできた巨大な岩石が集まっているところで、巨礫と巨礫のすき間や、巨礫に入った割れ目等、奇石・巨岩の自然を活かし、迷路のような岩と岩のすき間や割れ目を通ります。
郷土の有名な僧の羅漢和尚(本名玉瑞和尚)が長年の行脚で資金を集め1866年(慶応2年)に完成した霊場で、地域の人たちが四国まで行かなくてもここを巡礼することで平穏な幸福な人生が送れることを願って、15年かけて完成されました。
土地は私有地ですので、入場前に所有者の樋口さんに(入場料200円)許可を戴いて下さい。
入場される方はトレッキングのつもりで準備して注意してお出かけください。マムシ(蛇、蝮)が出る場所です。
地獄谷
1番~88番までの延長距離1,805m 上り65m / 下り67m
広さ東西500m、南北300m
面積31,000㎡
所要時間約2時間。
八十八ヵ所順路図
[見どころ]
・地獄谷=百畳敷の大岩の間に岩がはさまっている。底から見上げた景色は圧巻
・黄泉の洞窟=硫黄でできていると言われている
・天掛橋=天国と下界をつなぐ橋
・酒盛り岩=御尊体の付近を踏ん張ると「どんどん」と音がする
・文殊坂=「文殊師利菩薩」の坂でここを通るといい知恵が浮かぶといわれている
・天狗の投岩=二つの大岩の間に挟まる丸い岩。天狗が力試しに投げたといわれている
・一の宮=全国54余りの神々が集う場所
・さいの河原=死後に行くという冥途の河原。水子を供養する石が積まれている
・胎内くぐり=岩の隙間をやっとくぐる場所
・鬼返し=鬼が来てもこれ以上来られない難所
・猿の横顔=洞穴内の岩を横から見ると猿の顔に似ている岩
・見送り岩=順路の最後、巡礼を成就しその思いと別れる岩
[参考]
糸魚川ジオパークのおじさんのブログ→
糸魚川ジオパーク「月不見の池ジオサイト(エリア)」→
Yamap 越後八十八ヶ所のアドベンチャールート探検・写真→
月不見の池ジオサイト