2011.8.21 勝山城址
親不知と勝山城址
この城は、戦国時代の越後上杉氏によって築かれ、落水(おちみず)城とも呼ばれた。
日本海に迫る標高328メートルの断崖上にあり、西は越中宮崎から能登、東は上杉氏の居城春日山以西の
海岸部はもちろん...遠望できる要地にある。
天正13年(1585年)には豊臣秀吉が石田光成を従えて上杉景勝、直江兼続らとここで盟約を結んだ
との伝えもあるが定かではない。
8月14日、勝山(かつやま)に登りました。頂上には勝山城址の立て札(上記に掲載した)があるのみ。
ゆっくりペースで登り40分、下り30分。
目的は、日本海上に張り出した北陸自動車道が望めるのではないかと考えたのです。
北アルプスが日本海に沈み込むギリギリの断崖と親不知海岸。そして海に突き出した驚きの高速道路。
古いテレフォンカードが3枚残っていました(高速道路の無い頃のもの、夕暮れの高速道のもの、明らかに
海上にある道路の橋脚が写ったもの)。
それと同じ位置に立ち、自分なりの「北陸道親不知」の写真を撮ってみたかったのです。
事実その1)
国道8号線沿いの入り口から、石段があるのは20段ばかり。
その先はヤブと急峻な細道で、ロープと鎖道。
豊臣秀吉、石田光成が登ったとは考えられない。
山裾の宿で、海幸のあふれる席で友好盟約を結んだのだろう。
事実その2)
この位置は、親不知の海岸を通って北上してくる敵軍を十分監視できたと思う。
残念ながら、親不知の高速道路はまったく見えない。
もうひとつ西側の山が邪魔で、その山上からだと見えたのかもしれない。
事実その3)
糸魚川市街はよく見えた。姫川河口から海岸線は浦本あたりまで。山容は鉾が岳まで。
北アルプスに阻まれ、山を越えてくる敵はいない。
海岸線を監視する見張り台とすれば的確な位置で、ここで狼煙をあげれば、情報伝達は早かったに違いない。
やはり空撮だったのかもしれません。機会があれば西側の山に登って確認してみたい。
2017-03-27 13:18