戸倉山(とくらやま)に登ろう
糸魚川市の戸倉山(とくらやま)は標高975mと高くありませんが眺望の良い山で、登山者に人気の低山です毎日のように登っておられる方もあったり、富山県からの登山者も結構多いのは、日本海と北アルプス、頸城山塊の景色の美しさからでしょう。
市内の美山(みやま)公園から大野(おおの)地区を見下ろすと、国道148号線が南進する前方に、こんもり見える優しげな山が戸倉山
手前にはシーサイドバレースキー場のゲレンデが見えますが、その南側が戸倉山
登山するには「しろ池の森駐車場」まで車で行きましょう。駐車場からしろ池までは舗装された道路を歩いていけます
舗装されていない道もいくつかあるので、登山を楽しみたい方はしっかりした靴で踏み込んでいってください
歩き出すとすぐ目の前に、戸倉山の山を見上げることができます。想像通りそれほど高いようには見えません
歩き出して25分ほどで、しろ池に到着。フォトスポットとしても知られている場所です。
独特の濃いブルーの水を湛え、頸城山塊(駒ケ岳、鬼が面、鋸山)の厳しい岩肌と、日本百名山の雨飾山が湖面に映ります。
一息ついたら次は角間池をめざします
30分程の登り坂ではしっかり汗が出てきます。スニーカーの方は諦めたほうがよろしいようです
この道は「塩の道東回りコース」です。角間池を過ぎ大網峠を越え平岩方面に抜ける道ですが、大網峠からの道は荒れています。
神秘的な角間池で2回目の休憩。
この辺り一帯はブナ林。
ブナは糸魚川市の「市の木」、水をたっぷり含んで大きく育ったブナの樹林は、春は新緑、秋は落葉、涼しい林の中で自然を堪能できます
降雪に負けることなく頑張り続ける「根曲りブナ」もあちこちに見受けられます
ブナの木に耳を付ければ、樹の中を通り抜ける水の音が聞こえてきます。
角間池で戸倉山山頂方面への分岐となります。右手方向が戸倉山、ここからさらに登りになります
ブナ林を抜け、空が明るくなる40分ほど登れば頂上です、おおむねスタートから1時間半で山頂です(標高差430m)
晴れていれば、佐渡島、能登半島までも見渡すことができる日本海
東正面には日本百名山の雨飾山1963mが大きく聳えます
新潟県から雨飾山が一番近くに見えるのが戸倉山です
西には、黒姫山1221m、明星山1188m
栂海新道の稜線から北アルプス(朝日岳、雪倉岳、白馬岳、小蓮華岳、乗鞍岳)の山々が連なります
帰りは来た道を戻ります、ゆっくり下って1時間15分程度
頂上でお昼を食べるか、下山後にお昼にするか、短時間で満足できる今話題の「日本百低山」で撮影に来て欲しい山です。
糸魚川にきない
冬期は積雪が多い場所です。市内はゼロでも戸倉山ではタップリ積雪のある3月
「しろ池の森駐車場」まで来ることはできませんが、スノーシューを付けて山を楽しむ人もたくさん
夏場の登山道を無視して白銀の野山を歩き回れるウサギやキツネになった気分
冬も面白い戸倉山です
【アクセス】
登山口までのアクセス
北陸自動車道「糸魚川IC」から車で国道148号線を白馬方面へ走り、「根知谷入口」の信号を左折し県道225号へ
道なりに進むと「しろ池の森駐車場」へ到着する、所要時間30分
しろ池の森問合せ先 :根知地区公民館 糸魚川市根大字和泉355-3 TEL.025-558-2002
しろ池の森開設期間 :5月上旬〜11月上旬 冬期は雪で閉鎖
しろ池の森 駐車場 :台数60台、無料
問合せ先:糸魚川市観光協会 TEL.025-552-1742
(参考)登山タイムスケジュール
登り:しろ池の森の駐車場―(25分)―しろ池―(30分)―角間池―(40分)―戸倉山山頂 所要時間:1時間35分
下り:戸倉山山頂―(30分)―角間池―(20分)―しろ池―(25分)―しろ池の森の駐車場 所要時間:1時間15分
糸魚川には「しろ池」と「白池(しらいけ)」の2つの場所がありますので気を付けてください
しろ池は雨飾山麓で根知谷の奥
白池は平岩(ひらいわ)から蓮華温泉に向かう白池森林公園にあり、蓮華白池とも呼ばれます