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栂海新道

登山愛好家ならば耳にしたことはあるでしょう「栂海新道(つがみしんどう)」
北アルプスと日本海をつなぐ登山道です。
ジオパーク活動が盛んになり「糸魚川ユネスコ世界ジオパーク」では「栂海新道ジオサイト」として登録されています。

栂海新道マップ


この登山道の特長は
・標高3000メートルの白馬岳から、尾根をつなぐ縦走路で、標高0メートルの日本海親不知海岸までつながります
(山を迂回する登山道は崩落が多く管理も大変なので、尾根を繋ぐ高低差の激しいルートになっています)
・標高差が織りなす400種類以上の植物とライチョウなどの多種の動物が生息しています
・古生代ベルム紀からら中生代ジュラ紀、中生代白亜紀までの地形地質が露出している貴重な登山道
・1971年に全線開通した新しい登山道で、環境破壊されていない自然豊かな場所
・長距離(27km)であり、起点と終点が離れているので入山者が少ない
・新道高位地点「吹上のコル」から登下山するのに1日を要すため、一般登山者の行程は二泊三日になります
・中間地点の栂海山荘は無人の山小屋です、登山者には自炊能力が要求されます

栂(つが)の木が多く日本海につながる登山道として「栂海新道」と名付けられたといいます。


さわがに山岳会を設立した故小野健(おのけん)氏が中心となり、1966年より新道伐開を開始し1971年に全線開通しました。
栂海山荘近くには、開祖小野健氏の標が建てられています。


2020年7月18日、犬ケ岳~サワガニ山間で崩落があり17メートル登山道が無くなりました。
開通以来初めての通行止となりましたが、2021年6月3日富山県側に迂回路が完成され通行可能になっています。
岩に絡みつく石楠花の枝を渉り行く状態で「空中散歩」をお楽しみくださいとのことですが、枝の下は谷!通行には十分注意が必要です。


2021年は新道開通して50周年目になります
糸魚川市フォッサマグナミュージアムでは7/22~9/26まで
「栂海新道開通50周年記念 アルプスと海をつなぐ栂海新道 大縦走路の軌跡」
の特別展を開催しています。(特別展の見学のみの場合は入場無料)


その開拓の歴史と登山道の特長が紹介展示され、記録マニアであった小野健氏のユーモアある手記や、使用されていた道具の数々を見ることができます。
また、大町市立山岳博物館からお借りした特別天然記念物「ライチョウ」の剥製も展示されています。
特別天然記念物の移動には国の許可が必要です。「ライチョウ」を目の前で見ることができるのは非常に稀なことです。

展示会場入口には、山脈を背景に等身大の小野健氏が立っているので、横に並んでスナップ写真を撮影することもできます。
(小野健氏は随分長身だったようで横に立つと少しアンバランスかな?新道開祖のバイタリティを分けてもらうつもりで記念写真をどうぞ)
是非この機会に入館閲覧してみてください。


「栂海新道開通50周年記念 アルプスと海をつなぐ栂海新道 大縦走路の軌跡」パンフ資料








------ 栂海新道スナップ(2021.8.7-2021.8.9)------
朝日小屋


新道高位地点「吹上のコル」


アヤメ平


文子の池から朝日岳方面を望む


サワガニ山の頂上でアゲハ蝶


北又の水場(登山道から往復10分かかる谷間にあります)


犬ケ岳


栂海山荘


夜明け前の栂海山荘から、黒姫山と糸魚川の街灯り


菊石山


白鳥避難小屋


坂田峠


親不知登山口


親不知・日本海


稜線の登山道(犬ケ岳付近からサワガニ山方面を望む)




------------------- 新潟日報掲載「青嶺の守り人たち 糸魚川・栂海新道開通50周年」 2021.8.12~8.14








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