徳合(とくあい)枝垂れ桜の咲く里へ
糸魚川ジオパークの「筒石・浜徳合ジオサイト」は、砂岩泥岩互層の観察や、280段の階段のある筒石駅トンネル地下ホームが有名です。
(地下のトンネル内に駅のホームがあります。ホームは海抜20mに位置し駅舎とは40mの標高差があるため、階段で280段も上り下りしなくてはならないの です)
⇒糸魚川ユネスコ世界ジオパーク 筒石・浜徳合
ここ徳合は、国土交通省の「日本風景街道」に登録された「枝垂れ桜の咲く美しい里山の景観」として見逃せない場所です。
⇒日本風景街道
海に近い桜は葉桜になりつつあっても、山に登るにつれて花は満開。
街道沿いに枝垂れ桜が100本以上植えられており、日本の農村らしい風景を堪能できます。
淡いソメイヨシノもいいのですが、枝垂れ桜が緑の野山に点在するこの地域は、桃源郷に入ったかのような安らぎを覚えます。
時期外れの菜の花の黄色が、枝垂れ桜の温かみを盛り上げます。
去年と同じ桜の下で見惚れていたら、地主のOさん夫妻が、やはり今年も声をかけてくださいました。
「ちょっと寄ってお茶を飲んでってください」と。
桜を観に来る人には必ず声をかけ、枝垂れ桜は良いでしょう、良いよねぇ、嬉しいねぇと魅力を語り、
サクラを通じて心を通わせます。
この場所が判らないという人がいるからと、目立つように今年から鯉のぼりを立てたこと
芝桜を植え、さらに山から持ってきた「シラネアオイ(高山植物)」を植えたら、性に合ったか群生したこと
細い流れは土を運ぶので、夏になるとこの場所にだけホタルが飛ぶようになりましたと
空き缶拾いから始まり、30年をかけてこの里を守り、創ってきたこと
自分たちで創り、守っているのだという、誇りと余裕が感じられる。スローライフを考えさせられる里です。
今年も、気持ち良く桜に会えたこと、Oさんに逢えたことを感謝し、里を離れました。
枝垂れ桜の一番大きい樹の下で、サクラを眺めていれば、きっとOさんが声をかけてくださいますよ。
⇒枝垂れ桜の咲く里への回り道
徳合地域につたわる言葉(遠い昔から伝わる大切な言葉)
○「飾る」より「磨く」こと
○「魅力」は、自分たちがつくること
○「想い」は、形になる
糸魚川駅からの道順です。
国道8号線を上越方向に25分、「徳合」まで進み、右折して431号線に入ります。
道なりに徳合、仙納地区を通過し、筒石駅前を通り、国道8号線に戻る一回りできる道路です。
ゆっくりめぐって1時間。糸魚川駅から2時間半程度の海と山里のドライブができます。
季節は4月20日頃、糸魚川にきない!
【アクセス】
北陸新幹線「糸魚川駅」より車で35分 26km
北陸自動車道「糸魚川IC」より車で40分
所在地(目印) :徳合公民館 〒949-1301 新潟県糸魚川市大字徳合5307
問合せ先:糸魚川市観光協会 TEL.025-552-1742
期間時間:制限なし
駐車場 :なし