高浪(たかなみ)の池
高浪(たかなみ)の池は、糸魚川市大字小滝にあります。
標高540メートルの白馬山麓国民休養地にあり、南北に600m、東西に125m、深さ13mの池です。
大型バスは進入できないので、人が溢れていることはなく、自然いっぱいのスポットです。
観光バスが入らないから観光事業が進まないと嘆きますが、入れないからこの自然が守られています。
標高0メートルの糸魚川から、徐々に高度を上げ、峠を登りきったところに絶景のポイントがあります。
池を見下ろし、その背景に明星山(みょうじょうさん)の大岸壁の盛り上がりが見える場所は、どの時期に訪れても満足できます。
写真は5月の景色、山は緑ですが残雪があり、池畔にはこの季節になっても桜が咲いています。
旅行社のパンフレットには「信州の秘境」などと宣伝され人気が高まってきていますが、新潟県糸魚川市の絶景ビュースポットです。
高浪の池は一年中水を湛えた天然の池で、まったく、静かです。
池の周りを15分ほどで散策できる遊歩道があり、容易に360度からの池が眺められます。
木々に包まれ、芝生に座り込んで、何も動かなくても、十分満足でき、自然に溶け込んでしまいます。
お節介な物売りもないし、自分の存在で自然を汚すことが恥かしく思えるような気持ちになります。
そう、慎ましく生きなきゃ、と素直になれる不思議な場所です。
池畔には、高原交流センター(食堂、大広間)、売店、キャンプ場、グラウンドゴルフ場などが整備されています。
●巨大魚「浪太郎(なみたろう)」伝説
豊かな自然が残るこの池には体長4メートルほどの巨大魚の目撃が相次ぎ、ネス湖のネッシーならぬ、「浪太郎(なみたろう)」とか「翠(みどり)」とかの愛称で親しまれ、巨大魚らしい写真も掲示されています。池畔には浪太郎のオブジェがあります。
話としては面白いのですが信じますか。かもしれないという夢のような話に思わず池を見つめてしまうこときっとです。
実際は50センチくらいの鯉が泳ぐのを確認できます。
●赤禿山(あかはげやま)の地すべり
高浪の池の西に位置する赤禿山は、中生代のもろい砂岩から出来ており、はるか昔に山が崩れ地滑りが起こり、土砂で小さな沢がせき止められました。
その折に出来上がった池が高浪の池です。
雑草林でうるおった地下水は岩くずの中を流れて池に浸み出し、池の水は再び地下水となってヒスイ峡へと流れ出ており、旨い具合にバランスが取れており水が枯れることがないのです。
標高1158メートルの赤禿山は、春スキーやスノートレッキングが楽しめる場所と聞きます。
平岩(ひらいわ)の山之坊(やまのぼう)方面から登って来るようですが、明星山の迫力には圧倒されるようです。
ここまできたら、小滝川ヒスイ峡に行きましょう。そして明星山の大岩壁もご覧ください。
→小滝川ヒスイ峡
「高浪の池と小滝川ヒスイ峡」は観光60分、往復移動時間(40分×2)、併せて約3時間程度を計画しましょう。
【アクセス】
北陸自動車道「糸魚川IC」から車で40分、国道148号線を白馬方面へ走り、大正橋を渡ってすぐ右折し県道483号線に入って道なりに行きます。
大型バスは入りこめないので、人が溢れていることはなく、自然いっぱいのスポットです。
所在地 新潟県糸魚川市大字小滝19336
問合せ先 高浪の池高原交流センター TEL.025-556-2327
営業期間 4月25日(土)〜11月8日(日) 冬季は雪で閉鎖
営業時間 9:00〜16:00(食堂は10:00〜)
駐車場 149台