2010.05.09 不動滝
不動滝と坂部周範(サカベチカノリ)糸魚川に帰省したら、まずは不動滝(ふどうだき)に行ってください
滝の高さは70メートル、水源はヒヨドリ池の一万立方メートル、夏でも水は涸れません
高さ90メートル、長さ200メートルの断層崖が不動谷を作り、そこに滝が形成されています。
残雪の多い年は、滝の水量もドウドウとしており、滝壺近くは飛沫が雨のように降り注ぎます
此処の滝の特長は滝壺の近くが開けていることで、滝水の冷気と緑に囲まれた静けさです
不動滝は、幼少の頃行ったことがありました、当時は一日がかりのハイキングで、
滝近くでは田の畦道と藪をかきわけ、滝に近づくにつれ、滝の轟音と、
湿った冷風が降りかかり、緑いっぱいドキドキした思い出が残っています。
自家用車で市内から30分、今は道路も整備され、あっという間に異世界に入ります
駐車場も公園も整備され、坂部周範の「不動瀑」を詠んだ漢詩碑が建っています
さらっと観て通りすぎる人も多いのですが、力強い漢詩を味わってみて欲しいものです
七言二十行(140字)の漢詩碑を観て、読み下し分を書き写しました
坂部周範は1845年生まれ、12歳で長崎に遊学し、漢学者として学び、父母の死で、
糸魚川に移り、22歳で他界
すごい人がいたのですね、読み下し分をパソコンに入力するだけでも大変
語学力がすごい
滝を見ずしても、渓谷美、水量、水煙、瀑音が想像できます。