カートをみる マイページへログイン ご利用案内 店長へ問合せ お客様の声 サイトマップ
RSS
 

2016.10.07 河内・金剛山に登る

日本二百名山、関西百名山、一等三角点百名山の河内・金剛山(こんごうさん)です。
金剛山は大阪府で一番標高の高い山、そして自己鍛錬のためにひっきりなしに登山者がある愛されている山です。
10月7日9:00、府道の「金剛登山口バス停」に到着。


同乗登山者達は速やかに登山口に向かいます。が、わたしは千早城跡へ(9:00)。
鎌倉末期の楠木正成が、ここ千早赤阪村に造った天然要害の千早城を是非見たかったのです。
敵が百万騎、味方が僅か千人足らずとも防ぎ戦える城。
鎌倉幕府に反旗を翻した正成が100日間、奇策を用いて鎌倉幕府軍の攻撃に堪え抜いた難攻不落の名城です。
千早城に鎌倉幕府軍が足止めされている間に、新田義貞が東国で挙兵して鎌倉幕府は滅亡してしまいました。

城は、金剛山の一支脈が西に広がる半独立峯、標高673.9m(登城口との比高150m)のところにあります。
府道沿いから道を20メートルくらい歩くと大手口。ここからいきなり500段の石段が始まります。


500メートルの距離といえど20分かかりました。
鎌倉の頃、ここをへいこら登ってきても、上からの一斉攻撃で一網打尽です。
「トツゲキー!」と云われても、50歩進んだら気力が失せます。


一気に登って四の丸。


三の丸、二の丸、本丸が山尾根の部分。真っ直ぐ300メートル続きます。四の丸と本丸との比高は約30m。
二の丸跡には千早神社。
八幡大菩薩を祀り、楠木正成、正行、久子(正成の夫人)を合祀して楠社という千早神社です。シンとして薄靄が漂っているような空間です。


やがて登山道と合流。三合目。(9:38)


登山道は登り易く整備されています。ひといき歩けばもう五合目に到着。(9:50)


日陰の道は歩きやすく、階段の幅と高さもうまい具合に整備されています。


国見城跡山頂部、海抜1125メートル(?)到着。(10:30)。


毎日のように金剛山に登山し、200回、500回、1000回、1万回の登頂記録達成のつわもの一覧が山頂の掲示板に掲げられています。登山回数達成のためのスタンプ帳があり、参加するには回数を管理するシステム「金剛錬成会」の会員にならなければなりません。山頂でスタンプを押してもらい下るのです。これで1回。
人間のこういう日々の過ごし方もあるのだと気付き驚きます。

赤い灯篭立ての並ぶ急な坂道を、えいやっと登りつめれば、


関西では珍しい大社造りの葛木神社(かつらぎじんじゃ)。
古事記、日本書記に出てくる「良きことも悪しきこともただ一言願わくばかなう神」を祭ります。
この裏手が実際の最高峰1125メートル地点。神域のため入れません。




コンクリートの打たれた急坂を下りしばし。電波塔はやや低い湧出岳(1112m)にあります。


横に第二十一番経塚「妙法蓮華経如来神力品第二十一経塚」があります。(11:07)
経塚とは、仏教経典を書き写し埋納することで、浄土思想の普及と個人的な祈願成就を目的に行われるようになった風習といいます。
金属製の経筒に写経を納め、経筒には銘文が彫られ、山頂や神社境内の土中に石室を作り安置、封土が盛られます。


ここからのわずか10分程度の道が獣道です。笹に覆われ雨水のたまるぬかるみの道。

やがて伏見峠に到着。いくつもある分岐にしばし困惑。(11:46)


南に広がる金剛山の大きな裾野の尾根、天ケ滝林道に入ります。なだらかに長く続く林道を南に下ります。


湿った道に、ガマガエル(?)がのっそり出てきました。
お互いにびっくりしあって、目をむきあいました。こぶし以上の大きさです。


杉木立は高く、上を向けば秋の日差しが斑になって降り注ぎます。


大きなアケビを発見。デカい! 手を伸ばしてもあと40センチくらい足りない。
採れないと思うと余計に悔しい。5~6個鈴なりでした。


天ケ滝に到着。滝の音は大きいが水量が少ない。一帯湿気が多く休めそうにないので、分岐点まで戻ります。


分岐点にあるベンチに腰掛け、昼食タイムとします(12:50)。
デジカメを岩に置き、枯れ枝で角度を付けて、タイマーセットで自撮り成功です。


山を下ります。小和町、近内町を通過し、JR和歌山泉北宇智駅に向かいます。
振り返れば、湧出岳の電波塔がかなたに見えます。


JR和歌山線北宇智駅に無事到着。無人駅で自動券売機と小さな待合椅子のある駅舎。(14:10)


14:55ワンマンカー電車に乗って橋本へ。南海高野線に乗継ぎ「なんば」まで。「新今宮」で降りるところ、眠り込んで乗り過ごしてしまいました。
家に戻ったのが17時。
休憩を含んで5時間、距離は18キロメートルくらいかしら。

トレッキングや健康のため、自己の鍛錬のために、実施回数をカウントしながら楽しめる山(イベント)があることが素晴らしい。
1万回を越える人は、人生をかけて参加しているに違いない。1日1回登山したとして27年以上続けていることになる。
生きるということは何だろうか。

ページトップへ