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2016.10.5 京都・愛宕山に登る

愛宕山は京都市北西にそびえる、山城と丹波の国境の山で標高924メートル。日本三百名山、近畿百名山にふさわしい長い登山道、長い階段の山です。
渡月橋あたりからは、山容が望めます。


山頂には「火伏せ(防火・鎮火)」の神としての信仰が厚い愛宕神社があり、毎日参拝登山する方がいるほどです。


落語にもでてくる「愛宕山」、昔は土器(かわらけ)投げの遊び場もあったとか。
7月31日夜から8月1日未明にかけての「千日詣」は有名で、多くの人が列をなして参拝に登ります。
登山は表参道からが一般的で、約2.5時間5.5キロ。

9月4日
清滝(7:20)~大杉谷~月輪寺~愛宕山神社~表参道~清滝(11:30)
台風の接近を報じる中、地図を忘れ、カメラのバッテリ不足で出かけましたが、台風の雲間から京都市内を携帯カメラで撮影するのが精いっぱい。愛宕山山頂へのルートも判らず、しばし休憩の後、結局下山しました。


表参道は登山標識が1/40から40/40まで丁寧に付いているのですがこれが思いのほか辛い。え、まだ20なの?

9月27日
清滝(7:20)~大杉谷分岐(7:45)~第2ベンチ(8:45)~愛宕山(10:15)~ケーブル愛宕駅跡地(12:00)~清滝(13:30)
9月4日のリベンジです。
計画通りの道を余裕をもって歩き、計画外の山をオロオロ下り、時間通りの時間で下山しました。


眺望は殆どないです。林立する杉の山道を川音を聞きながらひたすら上ります。
息切れするほど傾斜もあります。


静寂で誰一人合わず、山を占有した気分になります。


愛宕山神社から愛宕山山頂のルートが前回と同様不明でした。地図を見てもおおざっぱで判らず、あちこち歩き回りました。標識の一つも立ててくれればよいのに。
最後は山の高さを見比べて、ここが登り口かと見当を付けて急な登り道をあがりました。


ようやく三等三角点に到着しました。


曇り空の中に京都の街並みがボアっとかすんで見えます。蛇行した桂川や広沢の池。東には比叡山や比良山系も狭い視界から望めました。


下りは表参道の黒門を通過後、水尾別れの手前で東に入りこみます(これまた標識が無いので判りづらい)。


しばらく平坦な道を歩くと、草に覆われたケーブル愛宕駅跡地に到着です。



(解説)
昭和4年に開業した愛宕ケーブルは、清滝から山頂愛宕駅(標高740メートル)を15分で結び、距離(全長2キロ)と高低差で東洋一といわれた。ケーブルカーは2両編成で定員84名。
山頂駅付近には料理旅館やお土産屋、参拝用の駕籠かき番屋があり、駅舎2階の「愛宕食堂」では、当時としては珍しいカレーライスやタンシチューがあり人気だった。
同じ時期に作られたスキー場もあってか、ケーブル乗車待ちの行列ができ、定員の倍以上の人数が乗り込んだため、当初はよく故障したという。
昭和19年鉄供出のため撤去されて以来、再開されることなく現在に至る。

むき出しのコンクリートのケーブル愛宕駅跡地。こんな山奥に在って、栄華があったのだと思われる広場でした。


第2次大戦の鉄供出で線路が抜かれ、一気に廃れたのです。
傾斜角度20度ほどの2キロメートルの線路跡が真直ぐに下っているのですが、


草が茂り、落ち葉が埋め、倒木が重なり合って、山が崩れ、トンネルを塞いでいました。




6個のトンネルのうち、6号(一番山手)は通過できましたが、


5号、3号は塞がれて通れません。道でないような道に分け入り、迷い戻り、トンネル山を滑り降りることになりました。軍手を持って行って正解でした。


4号、2号、1号はなんとか通過できたのですが、ヘッドライトが無いと危険なほど真っ暗闇で恐る恐る足を運ばなくてはなりません。


50分で下山の予定が90分かかり、清滝の表参道鳥居に着いたのが13時30分。この下りルートはお薦めできませんね。


清滝にあるケーブル乗り場は、民家に改装されているようでした。
京都に在って、北アルプス登山の練習にはほどよい辛さです。

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